チキンキーウ(キーウ風カツレツ)
薄くのばした鶏むね肉でディルとパセリのバターを包み、カリッと揚げたウクライナを代表するカツレツ。切るとハーブバターがあふれ出します。
作り方
ディルとパセリは太い茎を除いてごく細かく刻み、にんにくはすりおろします。柔らかくしたバターにハーブ、にんにく、塩少々(分量の一部)を混ぜます。ラップの上で1人分ずつ指の太さ、長さ6cmほどの棒状にまとめて包み、冷凍庫でかちかちに凍らせます。しっかり凍らせることが、揚げている間にバターが漏れない秘訣です。
この手順で使う材料無塩バター(室温に戻したもの) 50g生のディル 5g生のイタリアンパセリ 4gにんにく(片) 1個塩 小さじ⅛
むね肉の裏側についているささみ(小さな身)をはずしておきます。むね肉の厚い部分に包丁を寝かせて入れ、本を開くように観音開きにし、ラップ2枚ではさんでめん棒や鍋底でたたき、5mmの均一な厚さにのばします。穴があかないよう中心から外側へたたきましょう。はずしたささみも薄くたたきます。残りの塩とこしょうを両面にふります。
この手順で使う材料皮なし鶏むね肉(1枚約180g) 2個塩 小さじ0.4黒こしょう 小さじ¼
広げたむね肉の中央に凍ったバターを1本のせ、長い辺の両側を先に折り込み、手前からきつく巻いてバターを完全に包みます。すき間があれば薄くのばしたささみでふさぎます。ラップでキャンディのようにきっちり包んで両端をねじると、形がしっかり決まります。
薄力粉、牛乳と合わせて溶いた卵、パン粉をそれぞれバットに入れます。ラップをはずした鶏肉に薄力粉→卵→パン粉の順で衣をつけ、もう一度卵→パン粉をつけて二重にします。この二重衣がバター漏れを防ぎます。冷蔵庫でおいて衣を落ち着かせ、その間にオーブンを180℃に予熱します。
この手順で使う材料薄力粉 30g卵 1個牛乳 大さじ1細かい乾燥パン粉 70g
20 cmの鍋に油を3cmほどの深さに入れ、強めの中火で170℃に熱します。温度計がなければ、パン粉を落としてすぐにジュッと音を立てて浮けばOKです。一度に2個までを、トングで鍋の縁からすべらせるように入れ、途中で1回返しながら揚げて全体を濃いきつね色にします。
この手順で使う材料揚げ油(ひまわり油またはサラダ油) 1,000ml
強めの中火揚げたキーウを網をのせた天板に移し、オーブン(180 °C)で焼きます。いちばん厚い部分の中心温度が74℃になれば火が通っています。温度計がなければ、端を押して固く弾力があればOKです。
オーブン取り出して2〜3分休ませてから器に盛ります。切ると熱いバターが勢いよく出るので注意して切りましょう。マッシュポテトやそばの実のカーシャ、きゅうりとトマトのサラダがよく合います。
料理のコツ
バターが漏れる原因のほとんどは、肉の厚さのむらと包み方のゆるさです。ラップできつく巻き、冷やし固めてから衣をつけましょう。油が熱すぎると衣だけ焦げて中は生のままになるので、170℃を守り、仕上げはオーブンに任せます。
キャンプで作るとき
家で衣までつけて冷凍したキーウをクーラーボックスで持っていき、厚手のフライパンに油を1.5cm入れて中弱火でこまめに返しながら揚げ焼きにし、ふたをして中まで火を通します。中心温度74℃を必ず確認してください。キャンプ場での深い油の揚げ物は風と火事の危険があるので避けましょう。