ドロワット
じっくり炒めた紫玉ねぎにベルベレとスパイスバターを合わせ、鶏肉とゆで卵を煮込んだエチオピアのお祝いのシチュー。
作り方
鶏肉はキッチンペーパーで皮をつかんではがし、大きければ関節で切り分けます。味がしみるよう、1切れにつき浅い切り込みを2本入れます。ボウルに入れて冷水を注ぎ、レモン汁を搾り入れ、塩を加えて浸けます。臭みを取るエチオピアの家庭の伝統的な下処理です。水けをきってすすぎ、ペーパーで水けをふきます。
この手順で使う材料鶏もも肉・手羽元(骨付き、皮を除く) 600gレモン 1個塩 小さじ¼
玉ねぎはペースト状に近くなるまでごく細かいみじん切りにします(フードプロセッサーを使うと早いです)。油をひかずに乾いた22 cmの厚手の鍋に入れ、最初の5分は中火でよく混ぜながら炒め、弱めの中火に落として合計炒めます。焦げつきそうなら水を大さじ1〜2ずつ加えます。かさが半分以下になり、ジャムのようにやわらかく甘い香りがしたらOK。この玉ねぎがドロワットの要なので、急がないでください。
この手順で使う材料紫玉ねぎ 450g
中火→弱めの中火サラダ油とニテル・キベの大部分(約1/3は最後用に残す)を加え、にんにくとしょうがを入れます。弱めの中火で混ぜながら炒め、香りが立ってにんにくの生っぽいにおいが消えるまで火を通します。
この手順で使う材料サラダ油 大さじ1½ニテル・キベ(エチオピアのスパイスバター)またはギー 大さじ2⅛にんにく(すりおろし) 4個しょうが(すりおろし) 10g
弱めの中火ベルベレとトマトペースト、少量の水を加え、弱火で、鍋底をこそげながら絶えず混ぜて炒めます。濃いれんが色になり、油が赤く染まればOK。ベルベレは焦げやすいので、ツンとした焦げ臭さが出たり黒っぽくなったら火を弱め、水を少し足してください。
この手順で使う材料ベルベレ(エチオピアのミックススパイス) 大さじ3トマトペースト 大さじ1水 35ml
弱火鶏肉を加え、1切れずつ返してソースをからめます。残りの水と塩を加えて強めの中火で煮立て、ふたをして弱めの中火に落とし、煮込みます。焦げつかないよう10分ごとに混ぜてください。身が骨から簡単に離れ、透明な肉汁が出れば(いちばん厚い部分で74℃)火が通っています。
この手順で使う材料水 315ml塩 小さじ½
強めの中火→弱めの中火煮込んでいる間に、小鍋に卵を入れてかぶるくらいの水を注ぎ、沸騰したら中火でゆでます。冷水で冷まして殻をむき、ソースがしみるよう周りに浅い切り込みを4〜5本入れます。
この手順で使う材料卵 2個
中火卵と残りのニテル・キベを加え、ふたを取って弱火で、卵にソースをかけながら煮ます。ソースがとろりとつややかになり、スプーンの背に絡むようになったら味見をし、残りの塩で味を調えます。
この手順で使う材料ニテル・キベ(エチオピアのスパイスバター)またはギー 大さじ0.9塩 小さじ¼
弱火皿にインジェラを広げ、中央にドロワットを盛って卵をのせます。インジェラを手でちぎってドロワットを包んで食べます。インジェラが手に入らなければ、ご飯や平たいパンでも合います。
この手順で使う材料インジェラ(テフの発酵パン)またはご飯 2個
料理のコツ
味を決めるのは玉ねぎ。油を入れる前に、ジャム状になるまでゆっくり炒めましょう。ベルベレは製品によって辛さがかなり違うので、先に味見をし、辛いものなら少なめから。ドロワットは翌日のほうがさらにおいしくなります。
キャンプで作るとき
玉ねぎは家でみじん切りにして密閉容器に入れ、スパイスも計量して持参を。薄いキャンプ鍋だと玉ねぎが焦げやすいので、厚手の鍋と弱火が安定するバーナーを使ってください。生の鶏肉は氷をたっぷり入れたクーラーで5℃以下に保ち、初日に調理しましょう。