ビーフルンダン
牛肉をココナッツミルクとスパイスペーストで3時間近く煮詰め、濃い茶色のたれをしっかりまとわせるインドネシア・ミナンカバウの代表料理。
作り方
牛肉は厚い筋膜をざっと除き、4〜5cmの大きめの角切りにしてキッチンペーパーで水気をふきます。長く煮ると縮むので大きく切るのがコツです。油をひかないフライパンにココナッツファインを入れ、弱めの中火で、絶えず混ぜながら炒り、きつね色を過ぎてミルクチョコレート色になったらすぐに取り出します。粗熱が取れたらすり鉢か小型ミキサーで、油がにじんでしっとりしたペーストになるまですりつぶします。これが「クリシッ」で、ルンダン特有のコクと深い色を生みます。
この手順で使う材料ココナッツファイン(無糖) 25g
弱めの中火乾燥唐辛子はへたを取り、熱湯に10分浸します。辛さを抑えたいなら種を出します。エシャロット、にんにく、しょうが、ガランガルは皮をむいてざく切りにし、生の唐辛子はへたを取ります。戻した唐辛子、ターメリック、水大さじ2〜4と一緒にミキサーにかけ、粒が見えないくらいなめらかにします。
この手順で使う材料エシャロット(または玉ねぎ) 100gにんにく(片) 4個しょうが 10gガランガル(なければしょうがを追加) 20gターメリックパウダー 小さじ1赤唐辛子(生・大きめ) 3個乾燥赤唐辛子 5個
レモングラスは根元の白い部分を包丁の背でたたいて結び、こぶみかんの葉は中央の筋に沿って裂きます。厚手の直径20 cmの鍋に油を熱し、中火でスパイスペースト、レモングラス、こぶみかんの葉、シナモン、八角を炒めます。色がひと段階濃くなり、縁から油がにじみ出て、にんにくの生っぽい匂いが香ばしい香りに変わればOK。焦げつきそうなら水を大さじ1ずつ加えてこそげます。
この手順で使う材料サラダ油 大さじ2レモングラス 1個こぶみかんの葉(バイマックルー) 4個シナモンスティック(5cm) 1個八角 1個
中火牛肉を加え、中火で返しながらペーストをからめます。ココナッツミルクとタマリンドを加えて混ぜながら沸騰させ、弱めの中火に落とします。沸く瞬間に混ぜておかないと、ココナッツミルクがぽろぽろに分離することがあります。
この手順で使う材料牛バラ肉または肩ロース(ブロック) 400gココナッツミルク(無糖) 500mlタマリンドペースト 小さじ1½
中火→弱めの中火ふたをせずにコトコト煮込みます。15分おきに鍋底からこそげるように混ぜましょう。煮汁が最初の3分の1ほどに減ってとろみがつき、表面に赤い油が浮いてきたら次へ。この段階は「カリオ」と呼ばれ、ここで止めてもカレーのようにおいしく食べられます。
クリシッ、パームシュガー、塩を加えて弱火に落とし、さらに炒り煮にします。最初は5分おき、煮汁がほぼなくなったら1〜2分おきに混ぜないと焦げます。たれが濃い茶色のペースト状になって肉にからみ、鍋底に澄んだ油がたまれば完成。フォークがすっと通らなければ水100mlを足して少し煮ます。
この手順で使う材料パームシュガー(またはきび砂糖) 小さじ2塩 小さじ1
弱火火を止め、レモングラス、シナモン、八角を取り出して10分おき、味をなじませます。味をみて塩やパームシュガーで調え、温かいごはんと一緒にどうぞ。ルンダンは一晩おくとさらにおいしくなるので、多めに作っておくのもおすすめです。
料理のコツ
最後の段階では絶対に目を離さないこと。煮汁が少ないほどあっという間に焦げます。ガランガルとこぶみかんの葉はアジア食材店で生や冷凍が手に入ります。なければしょうがを倍にし、ライムの皮を少し加えて代用を。脂と筋がほどよくあるバラ肉や肩ロースなら、長く煮てもパサつきません。
キャンプで作るとき
家で作って冷まし、密閉容器に入れてクーラーボックスで運ぶのがいちばん。水分が少ないので持ち運びにも強く、キャンプ場ではバーナーの弱火で混ぜながら温めるだけです。現地で一から作ると3時間近くガスを使うのでおすすめしません。