チェブジェン(セネガルの魚と炊き込みご飯)
ロフを詰めた魚と野菜をトマトスープで煮込み、そのスープで米を炊いて底にカリッとおこげを作るセネガルの国民食。
作り方
ロフ(緑の詰め物)を作ります。パセリ、にんにく、青ねぎにロフ用の塩とこしょうを加え、細かく刻むかすり鉢でつぶして粗いペーストにします。魚の切り身に深い切り込みを2本ずつ入れてロフを押し込み、残りは表面にすり込みます。野菜は長く煮ても崩れないよう5cmほどの大きめに切ります。米は水を何度か替えて水がほぼ澄むまで洗い、ざるに上げておきます。
この手順で使う材料骨付きの白身魚の切り身(ハタ、タイ、タラなど身のしまったもの) 400gイタリアンパセリ(ロフ用) 15gにんにく(ロフ用・かけ) 3個青ねぎ(ロフ用) 1個塩(ロフ用) 小さじ¾黒こしょう(ロフ用) 小さじ½
魚の水気をキッチンペーパーで拭きます。26 cmの厚手の鍋に油を入れて強めの中火で熱し、水を1滴落としてすぐにジュッと音がしたら適温です。油がはねないよう、魚を自分と反対側に向けてそっと入れ、途中で1回返しながら合計、両面がきつね色になるまで揚げ焼きにします。一度に並ばない量なら2回に分けてください。ここでは焼き色をつけるだけで、中はスープで火を通します。皿に取り出します。
この手順で使う材料サラダ油 大さじ5
強めの中火同じ油に玉ねぎとピーマンを入れ、中火で、混ぜながらしんなりして薄く色づくまで炒めます。魚を焼いたときに鍋底についたうま味もこそげ取りましょう。
この手順で使う材料玉ねぎ(みじん切り) 1個ピーマン(みじん切り) ½個
中火トマトペーストを加え、弱めの中火で、よく混ぜながら炒めます。鮮やかな赤から濃いれんが色に変わり、縁に油がにじみ出てきたらOKです。これで色が深まり、ペーストの生っぽい酸味が抜けます。焦げつきそうなら火を弱めてください。
この手順で使う材料トマトペースト 大さじ3
弱めの中火水を注ぎ、固形ブイヨン、魚醤、丸ごとの唐辛子、続いてにんじん、さつまいも、キャベツ、なすを加えます。強火で沸騰させたら中火にし、ふたを少しずらして煮ます。唐辛子は破れないようやさしく扱ってください。破れるとスープがとても辛くなります。
この手順で使う材料水 1,200ml固形ブイヨン(魚またはチキン) 1個魚醤(セネガルの発酵干し魚「ゲジ」の代わり) 小さじ1½スコッチボネット唐辛子(丸ごと) 1個にんじん(半分に切る) 1個さつまいもまたはキャッサバ(大きめに切る) 150gキャベツ(くし形切り) 200gなす(大きめに切る) ½個
強火→中火魚を鍋に戻し、オクラを加えて中火で煮ます。魚のいちばん厚い部分が簡単にほぐれ、にんじんに竹串がすっと通れば煮上がりです。魚、野菜、唐辛子をそっとボウルに取り出し、スープを少しかけてふたをして保温します。鍋にはスープを380 mlほど残します。多ければ小さな器に取り分けて添え、足りなければ熱湯を足してください。味見をして、やや塩気が強いくらいがちょうどよい加減です。
この手順で使う材料オクラ(お好みで) 4個
中火水気を切った米を加えて塩で味を調え、一度だけ混ぜて強めの中火で沸騰させます。米を平らにならし、アルミホイルとふたでしっかり覆って弱火にし、混ぜずに炊きます。米がやわらかくなり、スープを吸い切ったら完成です。まだ芯があれば熱湯を大さじ2〜3ふりかけ、さらに5分炊いてください。底にできる香ばしいおこげ(ソン)がいちばんのごちそうです。
この手順で使う材料砕いたジャスミンライス(または長粒米) 180g塩 適量
強めの中火→弱火タマリンドペーストを取り分けたスープで少しずつのばし、とろりと流れるソースにします。辛いのが好きなら、煮た唐辛子を少しつぶして加えましょう。大皿にご飯を山盛りにして野菜と魚をのせ、鍋底のおこげをはがして添えます。ライムとタマリンドソースを添えて出します。
この手順で使う材料タマリンドペースト(ソース用) 小さじ1½ライム(くし形切り) ½個
料理のコツ
れんが色まで炒めたトマトと、しっかり味のついたスープが決め手です。米を入れた後は味を直せないので、その前に必ず味見をしてください。砕き米はスープをよく吸うため伝統的に使われます。普通の長粒米なら、スープを少し多めに。ゲジ(発酵干し魚)やネテトゥ(発酵させた豆の調味料)が手に入れば、手順5で魚醤の代わりに小さなかけらを入れてください。
キャンプで作るとき
口の広い厚手の鍋と安定したバーナーがあればキャンプ場でも作れます。薄いキャンプ用の鍋は米が炊ける前に焦げやすいので、火はごく弱く保ち、あれば熱拡散プレートを使いましょう。ロフ作りと野菜の下ごしらえは家で済ませ、魚は氷と一緒に運びます。